美容医療の患者に向いている人①

美容医療を受けるにあたって、実は向き、不向きがあります。

普段、診察に来院されている方にそんなお話はすることはありませんので、ここで少しでもお伝えできたらと思います。

診察をしていてよく思うのですが、美容医療に向いている人というのは、①よく話を聞いている人、②自分の状態をきちっと把握している人、③困り事を相談できる人、です。

PexelsAnna Shvetsによる写真

①よく話を聞いている人 : 治療を受けるにあたって、実際の手順や、帰宅後の注意点などをお伝えすることがありますが、それをきちっと理解できるというのは、術後の結果に影響するのでとても大切です。こちらも、誰にでも分かるように、なるべく簡単に、伝えますが、起きうる合併症やその際の対策法の説明は、初耳であることもしばしば。診察の現場というのは誰でも緊張してしまうものですが、そんなところでも、ちゃんと話ができると家に帰っても処置法に迷ったりすることも少なくなりますね!

②自分の状態をきちっと把握している人 : 美容医療は他でもなく、見た目をよくする治療を提供するものですが、「ある1つの治療で、綺麗に出来る領域はだいたい決まっています。」ですから、自分の足りないところや、よりよくしたいところを把握していると、希望されている治療と照らし合わせて、「どれだけ期待に応えられるか回答しやすくなります。」

③困り事を相談できる人 : 気になることや分からないことを診察の場で医療従事者に伝えられると、こちらも、「そういう時はこうするといいですよ、と助言しやすくなります。」予め、気になるだろうというものを想定して、説明はしますが、「ひとりひとり事情は異なります。」医療従事者は、困っている人を助けるためにあるようなものです。術後は、日常生活と折り合いをつけてお過ごし頂くこともよくありますから、大切な用がある等、お伝え頂ければ幸いです。

日本美容外科学会 相馬佳政